祝・成人

昨日は成人の日

まだ学生だった自分のことを
ふと思い出して
ガサゴソ…アルバムを開いてみてました。

何故か憂鬱そうな顔で写真に収まっているのは
家庭のある事情で晴れ着どころではなかったからでした。

それでも
祖父と母が贅沢に作ってくれていた振袖は、沖縄地方に伝わる紅型染めの紅い着物。母のゴージャスな襟巻きを纏い、何の不自由もなく育てられたような箱入娘が、力の及ばぬところでの人生の危機に、納得いかない顔付きのままブサイクに写真に収まったんですね。二十歳の誕生日の夕食が豪華な食事もバースデーケーキもなく、魚の干物だったのをよく覚えています。まさか、まさかを味わった二十歳の旅立ちでした。

何を考え、どこに向かおうとしていたのか、悲しいかな感謝を感じる心の余裕もなく、もっと自由になりたい！と自分のことだけを考えてジタバタしたものでした。
あれから…長い年月を過ごしてきて
自由を得たか？といえば
YESでもあり NOでもありますが
少なくとも自由と責任を共に味わえるようになったのは確かです。

バースデーケーキがなくて泣きそうになった日もありましたが、人を愛することを覚え、食卓に並ぶ食べ物にも感謝を覚え、もう誰かのせいにはできない人生を歩んでいます。

前日は朝から七草粥を食べ、神社に出向き
お正月の終わりを確かめました。

日々の移ろいに心を配り
今ならもう少し軽やかに笑える自分が
大人になったのかなぁ、と思う一日でした。



道を踏み外しませんように！



健康に感謝です






あなたに届きますように